夕日の美しい神域にウミネコが集まる経島

経島は日御碕神社の西方、日御碕港のすぐ目の前に浮かぶ無人島である。

日御碕神社の日沈宮(下の宮)に祀られる天照大御神は、かつてこの島に祀られており、日御碕神社の境内へ遷された現在も日御碕神社の神域であり、一般の立ち入りはできない。
神社の一年で最も重要な祭りである「例祭」の時のみ、神職が船で島に渡り祭りを行う。

また、この島はウミネコの繁殖地としても知られ、毎年11月から7月頃に掛けておよそ５０００羽のウミネコが飛来し、雛を生み育て、再び旅立っていく。
この「経島ウミネコ繁殖地」は国の天然記念物に指定されている。

この島は柱状節理の「流紋岩」(細かく分類すると「石英角斑岩」と言うようである)で出来ており、その外見が経典の巻物を積み重ねたように見えたことから経島と呼ばれるようになったと言われている。
また、陸からは1つの島に見えるが、実は2つの島から成る。

やはりこの島は夕景が美しいが、日御碕灯台と経島の間にある鳥見台や、そこから日御碕神社へ続く遊歩道からの眺めは格別である。