神々を招き神々のために舞う島前神楽

隠岐郡の島前地区に伝わる神楽で、地区内のお祭りやイベントで演じられる。
県の無形民俗文化財にも指定されている。

演目はおなじみの古事記神話を主な題材にしており、お浄めと神招きの「前座の舞」にはじまり、「式三番の能」・「式外の能」とお楽しみいただいてから、神さまにお帰りいただく。
なお、「その他」として、地区の新生児のお披露目と健康祈願をかねた舞もある。また、本土から約６０キロも離れた離島であることから、いくつかの特徴がある。

まず、写真にもある通り、女性の舞が残されていることである。
これは演目中の「神子女舞(みこまい)」などあきらかに女性を指す演目もあれば、他の神楽社中では男性が演じる演目中の女神の役までも女性が演じている。
古く、祭祀において、巫女が重要な役割を担っていた形を残すと推測される。また、島前神楽は社家によって伝承されてきた。

本土では、神職の家系のことを社家(しゃけ)と呼ぶが、隠岐では祈祷師兼神楽士の家系を指す。江戸時代には五つの社家があり、吉田神道の裁許状を受けていた。そして、神楽を奉じての雨ごいや個人祈祷などを司っていたようである。

７月の島前地区の神社のお祭り、１１月の文化祭などで上演されるので、お祭りに合わせての来島と観覧がおすすめ。

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• みんなのフォトの中からnonno.sさんの写真を紹介させてもらったまろ！nonno.sさん、ステキな写真を投稿くださりありがとまろ♩♬*゜