黄泉の入り口にまつわる神話の地「黄泉比良坂」
写真:matsuejinさん
島根県松江市東出雲町。
当地は古事記にも日本書紀にも記されており、死者の住むあの世(黄泉)とこの世(現世)を分かつ境目にある、「黄泉比良坂(よもつひらさか)」であると伝えられている場所の中のひとつである。
この神話の登場人物は、夫婦である男神 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と、女神 伊邪那美命(いざなみのみこと)。
伊邪那岐命と一緒に国造りをしていた最愛の妻、伊邪那美命が亡くなり、悲しんだ伊邪那岐命は伊邪那美命に会いに死者の国である黄泉に向かう。
伊邪那岐命が一緒に帰ってほしいと願うと、「黄泉の国の神々に相談してみるが、決して自分の姿を見ないでほしい」と言って去る。
なかなか戻ってこない伊邪那美命に痺れを切らした伊邪那岐命は暗闇を照らし、伊邪那美命の醜く腐った姿を見てしまう。
怒った伊邪那美命は、恐ろしくなって逃げる伊邪那岐命を追いかけてきた。
伊邪那岐命は黄泉比良坂まで逃げのび、この世とあの世の境界線に千引の岩(巨石)を置いて、行き来できないようにしたという。
この伝説の地が黄泉比良坂なのである。
黄泉比良坂の近くには、伊邪那美命を主神とする揖夜神社がある。
また、この神話に語られている千引の岩は日本で最初の墓石とも考えられている。
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みんなのフォトの中からmatsuejinさんの写真を紹介させてもらったまろ!matsuejinさん、ステキな写真を投稿くださりありがとまろ♩♬*゜
黄泉比良坂
Address |
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〒 699-0101 島根県東出雲町揖屋 |
Access |
JR揖屋駅から車5分 JR松江駅バス停5番のりば(日の丸バス) 米子行き約25分、平賀下車から徒歩約5分 |
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